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セミの羽には抗菌効果がある!?新たな素材開発にも応用される、極小の構造とは……!?

ASAPアニマルニュースです!

夏になると私の住んでいる町では、

セミさんが全力で鳴いています……。

こんなに暑いのに元気だなぁ……っ。

今回は、夏の暑さに負けないセミさんが持っている、

とある能力をご紹介いたします!

セミは、とっても興味深いですよね。

鳴き声、羽化、寿命、何をどうやって食べているのか?

 

疑問はつきませんし、たくさんの魅力的な能力を宿しているのですが……。

この能力については、そんなに有名じゃないと思います。

 

セミの羽には、『抗菌作用』がある!!

近年の研究で明らかにされたのが、この事実です。

セミの羽はどんなことに使われているのか?

もちろん、空を飛んだりするのがメインでしょう。

そして、鳴き声を出すときなどにも使用しています。

でも、それだけじゃありませんでした!

なんと、まさかの『抗菌作用』がある

なんてことまでも発見されたのです!!

ああ、なんて有能なのだろう、

セミの羽……あなたも欲しくなりましたか?

 

本題、セミの羽が持つ抗菌作用の仕組みとは!?

さて。セミさんの羽は、どういった仕組みを使って

細菌を倒しているというのでしょうか?

割りと分かりやすい仕組みです。

羽の表面にある、極小の突起物で細菌に穴を開けています

シンプル過ぎて、かえってピンと来ないかもしれませんね。

これは、細菌とは何かを知ってからだと、

大きく受ける印象が異なる言葉だと思います。

 

細菌とは、どんな生き物なのか?

 

 

細菌はとーっても小さな生物ですよ。1マイクロメートルぐらいです。

つまり、一ミリメートルの千分の一ぐらいの大きさしかありません。

本当に小さな生物なのですが、『細胞膜』という膜を彼らは持っています。

 

『細胞膜』に包まれただけの、シンプルかつ激しい増殖能力を持つ、

極小の生物たち……それが細菌なのです。

 

……さて、この細菌には『抗生物質』というお薬が有効なんですが。

『抗生物質』って、何をしてこの細菌を倒していると思いますか?

かんたんに言ってしまえば、細菌の外側である

『細胞膜』を破壊しちゃうお薬であり、細菌はそれをされると溶けちゃいます!

 

細菌は水風船みたいなもの。

 

『細胞膜』という薄い膜に包まれた儚げな存在。それが細菌です。

頭のなかに、水風船をイメージしてください。

膨らんだ風船の部分が『細胞膜』であり、

内部の水は細菌の『中身』になります。

さて。そんな水風船みたいなモノに対して、

セミさんの羽に生えた極小の突起物……

つまりは、細くて小さな『針』みたいなものが突き刺さったら、

一体どんなことが起こるのでしょうか?

 

極小のトゲに突き破られて、細菌は破壊されてしまう!!

 

セミの羽の表面にある極小のトゲは、

『細胞膜』という水風船を破裂させます!

抗生物質は、化学反応で破壊していますが、

セミのトゲは物理的に刺してしまうだけなのです。

なんともシンプルですが、

水風船に対して針は効果的なんですよね。

 

シンプルさに秘められた大きな可能性!!

 

細菌を小さな針でブスリ!と倒す……

冗談みたいなシンプルさであり、それゆえに汎用性が高いのです。

細菌にも様々な種がいます。除菌しやすい細菌もいれば、

タフな細菌だっているわけですよ。

 

とくに、近年、医療の現場で問題になっているのが薬剤耐性菌です。

薬に抵抗を示す細菌も現れ始め、大きな問題となっています。

 

細菌は進化が早いので、

そういったことも起こり得るわけですね……。

しかし、セミの羽の突起はどうなのでしょう?

細菌がどんな化学反応に強くなろうとも、所詮は水風船です。

ナノサイズの針でつついてしまえば、割れてしまう。

薬剤耐性菌を産み出すこともなく、このシンプルな攻撃に、

細菌は有効な防御手段がありません。

 

タフな細菌に対しても効果的!

細菌のなかでも頑丈な部類に対しても、この攻撃は有効なのです!

薬剤耐性菌を産み出すこともなく、強めの細菌も退治できる。

……この有能な仕組みを、人間も工学的に再現し始めています。

素材としてはすでに作れていますし、細菌を倒す効果も発揮されました!

さすがに、何らかの商品になるまでには、

まだまだ時間がかかるかもしれませんが、ちょっとワクワクしませんか?

セミの羽の構造を用いた除菌グッズ……近い未来において、

ありふれた商品になっていたりすると……なんだか面白いですよね!

ちなみに、セミだけでなく、トンボの羽にも同じような構造があるそうですよ。

あの薄い羽には、何らかの細菌との戦いの履歴があるのかもしれません。

薄いということは、弱さもあるわけですから。

細菌との戦いの果てに、進化させたモノなのかもしれないですね……。

 

 

まとめ

 

セミの羽には抗菌作用がある。

その正体は極小の突起物。

細菌を突き刺す針のように機能する。

研究室で再現済み。

新たな抗菌素材としての可能性があるかもしれない。

トンボの羽にも同様の構造がある。

 

次回もASAPアニマルニュースをお楽しみに!!

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