昆虫飼育において、圧倒的な人気を誇るものと言えばカブトムシとクワガタですよね。
どちらもかっこよく思わず両方一緒に飼いたくなりますが、
現実にはどちらかに決めなければならないことが多いのではないでしょうか。
そこで今回は、選ぶ際の一つのヒントとしてカブトムシと
クワガタの飼育方法を比較したいと思います！
この文章を読めば、あなたにとってどちらが
挑戦しやすいのかが分かるはず。特に初心者の方は必見です！
共通の成虫飼育法
最初に共通する飼育方法を簡単に見ておきましょう。
まずはできるだけ大きな飼育ケースを用意します。
そこに土である発酵マットを、ケースの下半分程か
産卵させるならそれより多く敷いて下さい。
その時にカブクワがひっくりかえっても自分で起き上がられるよう、
マットの上に枯れ葉や木の枝などを入れるといいでしょう。
そこに入れる生体は、ケンカを避けるために一匹だけにするのが理想です。
後は昆虫ゼリーを入れたらセットは完了。
その後はエサ交換と霧吹きを欠かさずに行いましょう。
ゼリー交換の目安は、カブトムシで1～2日、クワガタで1週間程度です。
またケースの設置場所は、直射日光の当たらない涼しい所、
もしくは特に外国産のカブクワならエアコンの効いた部屋を選びましょう。
カブトムシの飼育方法
それでは、カブトムシを飼育する際のポイントを見ていきましょう。
カブトムシを飼い始めて最初に驚くのがその活発さです。
昼間は大人しくても、夜には動き回り、
その騒がしさには思わず笑ってしまう人もいるとか。
しかし、活発なのは羽化してからのわずかな間。
特に1年間で世代が変わる国産のカブトムシは成虫で越冬することはまずありません。
それもあってか、カブトムシは産卵数が多いのも特徴。
上手くいけば沢山の幼虫が得られますし、
その幼虫は発酵マットで育てられるため、
生まれたケースでそのまま育てることもできます。
また、国産の幼虫なら常温で冬を越すことができますので、
飼育環境の制約はすくないかもしれません。
ちなみに幼虫も大食感。餌切れには注意しましょう。
クワガタの飼育方法
一方クワガタの飼育はどうでしょうか。まずは活動量。
基本的に大人しいクワガタはエサ皿の下に隠れていることが多く、
一日を通して騒がしくすることはあまりないでしょう。
特に穏やかな性格をしている国産のオオクワガタは、
相性がよければオスメスのペアで飼う事も可能です。
またクワガタは寿命が長いものが多く、
先のオオクワガタは4回も年を越すことがあるそうです。
そして産卵はマットではなく、普通はマットに埋める朽木に行われます。
そしてこれを秋口ごろに割って幼虫を取り出し、
栄養のつまった菌糸ビンに移し替えるのが一般的な流れです。
菌糸ビンは入手こそ簡単なのですが生きた菌を使っているため、
一年を通して温度に気を付けなくてはなりません。
ただし、成虫であれば冬の間は冬眠させることができるため、
温度管理が必要ない場合もあります。
初心者向けはどっち
それでは初心者向けなのはカブトムシとクワガタ、どちらなのでしょうか。二つを比較してみましょう！
| カブトムシ | クワガタムシ | |
| 活動量 | 非常に多い | 比較的静か |
| 食欲 | 成虫・幼虫とも大食感 | 成虫は小食、幼虫は普通 |
| 土 | 発酵マット | 発酵マット+朽木+菌糸ビン |
| 温度管理 | なくても大丈夫な場合が多い | 菌糸ビンを使うなら通年必要 |
このようにしてみると、成虫の飼育に関してはクワガタの方が簡単そうですね。
静かで餌交換も少ないのは、初めての方にとっては魅力的なのではないでしょうか。
しかし、幼虫も飼育するとなると、多くの手間と電気代が必要になってくるので、
カブトムシに軍配が上がりそうです。
こうみると初心者向けなのは、成虫ならクワガタ、
幼虫もならカブトムシと言えそうです！ご参考に！
まとめ
それでは今回の内容を振り返りましょう。
昆虫飼育において圧倒的な人気を誇るカブトムシとクワガタ。
それぞれ多頭飼いが難しいなど、共通な部分もありますが、
異なるポイントに注目すると飼育の難易度が分かります。
成虫は静かでエサをゆっくり食べるクワガタがいい感じで、
幼虫も飼育するなら電気代とエサ代を押さえられるカブトムシがベストです。
しっかり選んで、楽しいカブクワ飼育を始めましょう！
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