カブトムシ

【神秘的】カブトムシの蛹(さなぎ)→羽化を間近で観察する方法

 

 

カブトムシと言えば、お子様から

絶大な支持を得ている昆虫であり、

ホームセンターで販売されるほど

日本人になじみ深い存在でもあります。

しかしながら、私達が目にするカブトムシは殆どが成虫。

よってカブトムシが成虫になる時、

つまり羽化の様子を見たことがあるという人は

あまりいないのではないでしょうか。

実はこの蛹から羽化までの間がとても神秘的なんです。

今回はカブトムシの蛹の扱い方と羽化の観察方法についてご紹介したいと思います。

 

カブトムシの成長過程

 

 

カブトムシが羽化する前段階、

つまりカブトムシの蛹はいつ頃見られるのでしょうか。

それを知る為に、カブトムシの成長過程を見ておきましょう。

まずカブトムシの寿命は1年。

晩夏に産み落とされた卵は一か月ほどで孵化し、

そこから春まで幼虫として生活します。

そして季節が春から初夏に変わる5月頃、

幼虫は蛹室という縦長の部屋を作り始めます。

この中でカブトムシの幼虫は蛹へと変身。

蛹の間は基本的に動きませんが。

蛹のまま一か月ほど経った頃、じっとしていた蛹が、

スイッチを入れられたかのようにいきなり動き始めます。

みるみる蛹は引き裂かれ、

中から成虫となったカブトムシが登場です。

このように、カブトムシの羽化が多く見られるのは

5月後半~6月前半頃。観察もこの時期に行うのがいいでしょう。

 

観察の準備

 

 

先ほどご説明した通り、カブトムシが蛹でいるのは一か月ほど。

短いチャンスを逃さないように、

5月までに観察の準備をしておきたい所です。

準備といってもやることはカブトムシの幼虫と人工蛹室を用意するのみ。

人工蛹室と言うとなんだか凄そうですが、

作り方は非常にシンプルです。

まず、空の飼育ケースに濡れたキッチンペーパーを敷きましょう。

続いてそのキッチンペーパーの上にトイレットペーパーの芯を縦に並べます。

なんとこれで完成。ただ注意してほしいのが、

このトイレットペーパーの芯に蛹を入れるので、

芯が倒れないようにしっかりと固定して下さい。

また濡れたキッチンペーパーは保湿用ですので、

蛹を移す直前に濡らすのがいいかもしれません。

それでも乾燥する場合はケースを保湿性が高いものに変えましょう。

 

蛹の掘り出し

 

 

4月が終わるころ、気の早いカブトムシが蛹室を作り出します。

こまめに様子をチェックし、ケース底、

若しくは側面に蛹が確認できれば掘り出して人工蛹室に移します。

ただし蛹はとてもデリケート。

ちょっとした刺激が大きなダメージになってしまうかもしれません。

そう聞くと慎重になりますが、慎重すぎるのは良くないでしょう。

なぜなら、ダメージを最小限にする為にも

移動は一発で決める必要があるからです。

少し大胆なくらいで、蛹室を十分壊し、

蛹を下から持ち上げるように掴みます。

そして出来る限りやさしく、人工蛹室である

トイレットペーパーの芯に入れてあげましょう。

ころで、作業中に蛹が体をくねらせることがあります。

これは自然な反応なので、あまり心配する必要はありません。

ただし、びっくりして蛹を落してしまうことがあるので注意は必要です。

 

羽化の観察

 

 

カブトムシの蛹を人工蛹室に収めたら、

後は湿り気を保ちながら羽化を待つのみです。

しかし、羽化のタイミングは予測不可能。

出来るだけこまめにチェックするようにした方がいいでしょう。

蛹を見ているうちに色が黒っぽくなっていくのが分かると思います。

これは羽化が近づいている合図。

そしてある日突然、蛹がガチャガチャと動き始め、

カブトムシの羽化が始まります。

柔らかそうな蛹から、鎧をまとったような

カブトムシが出てくる様は本当に神秘的ですよ。

ところで、羽化直後の成虫は翅が真っ白。

体もまだ固まっておらず、蛹室の中で

体が完成するまでほとんど動きません。

体の完成には3週間ほど必要なので、

しばらくは人工蛹室のまま管理してあげましょう。

 

まとめ

 

 

蛹を掘り出しカブトムシの羽化を間近で観察。

挑戦的な試みですが、人工蛹室という心強い味方がいます。

カブトムシの成長に合わせて準備をし、蛹の状態で掘り出しましょう。人工蛹室に入れれば、羽化を見逃さないように毎日観察をするだけ。ふにゃふにゃで動かない蛹から、メカニカルなカブトムシの成虫が現れる様子は何度見ても本当に神秘的です。そんなカブトムシの羽化をあなたも観察してみませんか?

 

ご案内

 

 

今回使用したのは、シーラケースから

販売されている「コバエシャッター」のミニケースです。

写真のように空気穴にフィルターがつけられており、

湿気を逃がしにくくなっています。乾燥が気になる方におススメです!

次回もASAPアニマルニュースをお楽しみに!

 

☆人工蛹室の作り方を紹介!ペットボトルを使う方法もあります!

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