☆抜け殻にも風情があります☆
ASAPアニマルニュースです!
夏といえばセミ。それは景色の一部といっても過言ではなく、日本人の心を強く揺さぶる昆虫の一つです。そんなセミに、17年間に一度だけその姿を現す不思議な仲間がいるのをご存知でしょうか?名前をジュウシチネンゼミといいます。
ジュウシチネンゼミは素数ゼミ
☆ジュウシチネンゼミです☆
ジュウシチネンゼミとは素数を基準にして発生するセミの一種です。これらの仲間は発生リズムが全個体で統一されており、発生年以外は皆そろって幼虫です。
17年に一回のみ、ジュウシチネンゼミの成虫は観察できます。因みに、ジュウサンネンゼミというのもいて、ジュウシチネンゼミとジュウサンネンゼミは、13×17=221年に一度同時発生します。虫の話とは思えません。。
日本にいるの?どんな鳴き声??
☆クマゼミです☆
興味を掻き立てまくりなジュウシチネンゼミ。その分布もまた不思議で、生息地は北アメリカのみです。よって日本で観察できるのは昆虫館ぐらいではないかと思われます。しかし日本のセミとの共通点もあり、両者ともに成虫の寿命が2週間~1か月です。
鳴き声は、しゃーーー、です。普通な上に締まりが全く感じられません。癒し系のセミですね。鳴き声は平凡ですが、彼らは一斉に発生するので話が変わってきます。その発生数、生息域全体で十数億匹。場合によっては一兆匹ともいわれます。その合唱が生む音量は凄まじく、電話の鳴る音が聞こえなくなると伝えられています。彼らの鳴き声で日常生活は大いに混乱するようです。因みに、合唱は凄いですが体長は小さく2~3センチで、日本にいるクマゼミの1/2くらいの大きさです。
いったん整理しましょう
ジュウシチネンゼミに関する情報が洪水のようです。少し整理をしてみましょう。ジュウシチネンゼミの成虫期間は2週間~1か月。大きさは2~3センチ。そして、最も重要なポイント、17年に一度まとまって羽化する。つまり16年間は全く発生しない。
16年間幼虫で一週間だけ成虫。この点をもう少し整理したいですね。。比率で表すと、幼虫期間:成虫期間=417.1:1となり、著しくバランスが悪いことが分かります。他のプロフィールは普通なのにどうしてこうなったんでしょう?
どうして毎年発生しないの?
17年に一回。これには理由があるようです。鳥など、セミを捕食する動物は、一年を一単位として、消費する餌の量を決めています。ですので、17年に一度大量に発生されると殆ど食べきれず消費できないのです。ジュウシチネンゼミは敵をたじろがせる、結構賢いセミなのです。
まとめ
信じられない程のロングスパンで命をつなぐジュウシチネンゼミ。時計のような正確さを持ち、一斉に羽化します。次の発生は2021年。ニュースに登場するかもしれませんね!
参考動画です!ジュウシチネンゼミのとんでもない話が盛りだくさんです。
次回もASAPアニマルニュースをお楽しみに!