最強のトンボ、オニヤンマ！
日本に生息するトンボの中で最も大型化するもの。
それが今回ご紹介するオニヤンマです。
よく知られたトンボですが、その理由は見た目のインパクトだけではないようです。
実は彼らは飛行能力においてもトップクラスであり、
空中で信じられない振る舞いをするというのです。
そしてそれを支える体には驚くべき秘密が！？
またアゴの力も強いというのですが本当なのでしょうか？？
調べてまいりましたのでご報告いたします！
オニヤンマとは？？
今回ご紹介するオニヤンマ、
その特異な能力を見る前に基本情報を押さえましょう。
まず生息地は日本全国。幼虫として3～4年を過ごし、
6月頃に羽化します。その体長は95～100mmであり、
先ほどのご説明通り日本最大です。
また肉食であり、餌はすべて空中でのハンティングによって得ています。
ちなみにオニヤンマの飼育は幼虫（ヤゴ）なら可能です。
餌としてアカムシなどが必要ですが、ペットショップで手に入りますので
簡単に始められそうですね。
ところで、オニヤンマのオスは回転するものをメスと認識します。
ですので、オニヤンマのオスがいるところで扇風機を回せば、
オニヤンマを背後から簡単に捕まえられるんです。
ちょっとやってみたいと思いませんか？？
最強すぎる飛行能力
いよいよオニヤンマの飛行能力をご紹介致します！
まずはその飛行速度。それはなんと70kmにも達し、
旋回中も殆どその速さを落とすことがありません。
しかも、その高速移動中であっても急停止することが可能で、
そこから空中の同じ位置にとどまるホバリングや
バックなど他の動きへと簡単に切り替えることもできます。
そしてさらに凄いのがその正確さ。
時速70kmで移動する能力を持ちながら、
葉っぱの先に着地することができる繊細さをも持つんです。
これは驚くべきことじゃないですか？？
そしてその機動力はそのまま格闘能力につながっているようで、
オニヤンマの好物はなんと戦闘力最強のスズメバチなんです。
しかも一度狙われると40km以下でしか移動できないスズメバチは
逃げることすらできません。スズメバチを追い込めるというのは、
最強と言ってもいいのではないでしょうか？？
下の動画は閲覧注意ですが、下の動画は「蜂ハンターフーガ」さんの動画で
オニヤンマがスズメバチを食べる姿を見ることが出来ます！
この他にも、ハチやカマキリに関する動画名をあげられておりますので、
興味のある方はチャンネル登録されてみてはいかがでしょうか！？
どうしてそんな飛び方ができるの？？
最強の機動性をもつオニヤンマ、それを実現する体には
どんな秘密が隠されているのでしょうか？まずは眼に注目してみましょう。
オニヤンマの眼は複眼というもので、2万個もの小さな眼が集まってできています。
この構造のいい点は動きを正確に、かつ素早く認識できること。
しかもオニヤンマの複眼は頭のかなりの部分を覆っている為、視野が270°にもなります。
この超高感度センサーを用いて次の動きを決定し、翅の筋肉に指示を出すわけです。
そしてその翅は4枚であり、それぞれ独立して動かすことができます。
それぞれのリズムを変えたり、角度を変えたり、翅の形状まで変えたり。。
さらにこれらの作業が行われるのはほんの一瞬です。
これは凄いの一言ではないでしょうか？？
オニヤンマは強いアゴで何を食べる？？
インパクト強めな体格をしているオニヤンマ、
その食事も中々豪快なんだそうです。中でも大きい餌がセミ。
オニヤンマはそれをバリバリと音を立てながら食べるのです。
この強烈なアゴの餌食になるのはセミだけではありません。
何かの拍子に人間を噛むと、アゴが皮膚にめり込むと言います。
恐ろしいですよね。。
ところで、オニヤンマの餌は大きいものだけではありません。
小さなハエも彼らにとって重要な食糧となります。
しかしこのハエ、捕獲するにはセミとは違った難しさがあるようです。
というのも、ハエの飛翔能力はセミとは比較にならない程高く、
特に方向転換においては1/100秒以下で実行可能と言われます。
しかしそこはオニヤンマ、テクニックでも負けることはありません。
ということで、オニヤンマが食べるものは
ハエのような技巧派から重量級のものまで様々である、と言えそうです。
まとめ
日本最大のトンボ、オニヤンマ。
その飛行能力は高速性と繊細さを両立するものでした。
そしてそれを実現しているのは彼らがもつ4つの翅。
そしてそれらが独立して動くことが重要であるとわかりました。
また、オニヤンマのアゴは非常に強く、セミすら餌であるのには驚きです。
そんなオニヤンマに会いに、扇風機を持って山に遊びにいくのもいいのではないでしょうか？？？
・扇風機に向かうオニヤンマを観察しよう！
