においと鳴き声！カメムシのコミュニケーションツール！
今回ご紹介致しますアニマルは、
皆さんご存知のカメムシです！
カメムシと言えばその悪臭が思い起こされますが、
どうもそれはカメムシ同士のコミュニケーションにも
使われているようなのです。
また、カメムシは他の方法でも
他カメムシとやり取りをしているようで、
その一つに鳴き声があると
言うのですが本当なのでしょうか。。
もしそうならどうやって
鳴いているのかも気になります！
最初にカメムシの基本情報をまとめました！
あまり知られていないカメムシの世界へご案内いたします。
カメムシとは！？
カメムシとはどんな虫なのでしょう？
臭いが全面に出すぎていて、
それ以外はあまり知られていないように思います。
まず原産地は日本全国。1cm程度の個体が多いですが、
5mm程の小さなものもいます。
また、カメムシは幼虫期間が大きく
2つに分けられるもの特徴と言えるでしょう。
冬眠までに成虫となるものは幼虫期間が半年、
翌年に成虫となる種類は1年となるんです。
またカメムシの口がストロー状であることも重要なポイント。
この細い口をエサに差し込み、中身を吸う姿がよく観察されます。
ところでカメムシには人間に食べられる
仲間がいるのをご存知でしょうか？？
アフリカではポピュラーな食べ物だそうですよ。。
飼育もできますし、楽しみ方は意外に多いのかもしれません。
臭いでコミュニケーション！
カメムシを最も特徴づけるもの、
それは理解に苦しむほどのにおいでしょう。
この激臭は英語圏においても人間を苦しめて
いるようで、Sting Bug（臭い虫）と言われるほど。
カメムシはこれにより敵から身を守るわけですが、
実は臭いの主成分であるトランス-2-へキセナールには毒性があります。
その毒性は弱くはなく、カメムシ自身も失神してしまうほどです。
さらにこの臭いは仲間に危険を知らせる為の道具にもなります。
一匹が臭気を発すると、近くの仲間は反応し、
同じように臭いを発しながら逃げ出します。
するとその仲間の近くにいるカメムシも臭いを発し。。
と危険信号がどんどん伝えられるのです。
ちなみに、複数のカメムシを一か所に閉じ込め、
刺激を与えると全員が失神します。
カメムシにとってにおいは捨て身のコミュニケーションと言えるかもしれませんね。
鳴き声でコミュニケーション！
・アカスジカメムシ！鳴く様子を観察しよう！
動画の様にカメムシは鳴きます！にわかには信じられません。
しかし、その声は非常に小さく私達が聞くことはほとんどないと思われます。
鳴き声は例えば“ぶーん・ぶーん”といったものなのですが、
どのような場合に使用されるのでしょうか。その一つが求愛です。
まずオスがメスに向かって鳴き、メスはその返事をします。
これによって離れた二人が出会うのですが、
出会うまでには他のオスを排除しなければなりません。
この際にもカメムシは鳴き声を使用。声で優劣を決めるわけです。
この他にも子育ての際に鳴き声が使用されます。
一部のカメムシは親が子供に餌を与えるのですが、
その際には隠れている子供たちを集合させなければなりません。
その方法として鳴き声が使用されるのです。
なんだかカメムシが凄い生き物なように思えてきませんか？？
どうやって鳴くの？？
カメムシが鳴くことは分かりました。
しかし、カメムシはどのようにして声を出しているのでしょうか。
その一つは体をこすり合わせて、摩擦音を作るというものです。
前羽と脚、若しくは翅同士などをこすることで、
シューシューやぶーぶーといった声ができあがります。
もう一つの方法は共鳴を用いた方法です。わずかな音を作り、
それを打楽器のようなティンバル構造などで増幅したものを声とします。
ところで、このように作られた声は簡単にかき消されてしますようです。
例えばオスのカメムシがメスに求愛している時、
周りのオスはその声に向かって妨害音を出します。
しかもこの妨害は確かに効果があるようで、これを人工的に再現し、
農業に応用する試みが現在行われているんです。
まとめ
くささゆえに国境を越えて恐れられるカメムシ。
その生態を調べると面白いことが分かりました。
彼らは日本各地に生息し、においと鳴き声でコミュニケーションを図ります。
その声には様々な意味があり、
カメムシの固定概念を覆すものともいえそうです。
そして音の出し方は複数あり、妨害音に弱いという性質があるようでした。
においだけでは分からないカメムシの社会性、
それを実感する為に家で飼育するのは面白いかも？しれません。
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