カマキリを育てる？？
草むらをひょこひょこ移動する幼虫カマキリ。
その愛くるしい姿は大人の心をも揺さぶります。
そんな幼虫カマキリをご自宅で育ててみませんか？？
今回は飼育ケースや道具、餌に至るまで簡単にご紹介致します。
最後にはカマキリの代表的な種類もご紹介！カマキリが気になる方は是非ご一読下さい。
幼虫カマキリとは
幼虫のカマキリを育てたい！その為には、成虫カマキリとの違いを押さえておく必要があります。
違いは翅（はね）の有無。実は翅（はね）を持っているのは全て成虫なのです。
幼虫に翅はありませんので、いい判断材料となります。ここで注意点。
持ち帰るカマキリは1ケースに一匹としましょう。
複数を同じケースで飼育すると共食いをする可能性がある為です。
ケースの準備
先ずはケースを準備しましょう。今回ケースに入れるのは、大きく動きまわるカマキリ。
よってできるだけ大きなケースを用意します。
ケースの底には枝をちりばめ、カマキリが安心して移動できるようにします。
さらにカマキリは横に縦にと立体的にも動きます。
ですので、下の画像の様にケースの側面には鉢底ネットを立てかけましょう。
それと同じ理由で、ケースのフタとケース本体の間に洗濯用ネットを挟みます。
またこれらの足場はカマキリが脱皮する際の土台になりますので、
動かないように固定しておきましょう。
そしてカマキリを入れた後は、直射日光の当たらない、風通しの良い場所で管理します。
ケースの大きさが十分であれば、脱皮～成虫に至るまで同じケースで飼育できますよ。
道具の準備
カマキリを育てるには二つの道具が必要です。事前に準備しておくのがいいでしょう。
1つ目がピンセット。これで餌をカマキリの目の前で揺らします。
動かないものを餌と認識しづらいカマキリに、この方法ならソーセージなどを与えることができます。
2つ目が霧吹き。乾燥はNGですが、湿らせすぎもよくありません。
蒸れない程度に加湿してあげましょう。そして二つともカマキリ用のものがあると便利かと思います。
餌はなに？？
カマキリの餌は幼虫と成虫で共通です。餌には様々なものが使われますが、今回は3つご提案いたします。
まず、生き餌によく用いられるのがコオロギ。外で採ってくるのも良いですし、
ペットショップで購入するのもいいでしょう。
幼虫カマキリのサイズによってはアブラムシを使うのもいいかと思います。
続いては本来カマキリが食べない餌、つまり代用品です。
使えるのがソーセージ。カマキリが食べられるよう、
小さめにカットし、ピンセットで目の前で揺らします。
カマキリがソーセージを生き物と勘違いすれば成功です。
3つ目はなんとヨーグルト。ティッシュペーパーにヨーグルトを染み込ませ、ケースに置いておきます。
カマキリが水分と一緒にヨーグルトを食べてくれれば成功です。
なお、幼虫カマキリは脱皮が近づくと餌を食べなくなります。
これは病気でありませんので安心して見守ってあげてください。
身近なカマキリ3選
連れ帰った幼虫はなんというカマキリなのでしょう？
あまりに小さいと判別できないかもしれませんが、
代表的な種類と特徴をご紹介いたします。
またどのくらい大きくなるか分かるように、
成虫サイズも載せおきました。是非ご活用ください。
・オオカマキリ オス80mm メス95mm
日本に生息するカマキリのうち、最も大きくなる種類です。
カマの付け根が淡褐色になっているのが特徴ですね。
・コカマキリ オス45mm メス55mm
その名の通り小型のカマキリ。カマにある黒と白の模様が印象的です。
・ハラビロカマキリ オス50mm メス70mm
ずんぐりむっくりな体形が目を引くカマキリです。
カマに白黄色のイボイボがついており、他のカマキリとの判別は簡単と思われます。
という訳で主なカマキリを3つご紹介致しました。
文字だけだとイメージしにくいかもしれません。下の動画とあわせてみて頂くのがいいでしょう。
・カマキリの種類を紹介！いろんな角度からカマキリを観察しよう！
まとめ
ここまでカマキリの育て方を紹介してきました。簡単に振り返ってみましょう。
・まずカマキリが立体的に動ける、できるだけ大きなケースを用意します。
・ピンセットと霧吹きを用意しましょう。
・そして餌は三種類。幼虫の大きさも考慮しながら、好みに応じて選ぶのがいいでしょう。
上記を押さえれば、カマキリの飼育は容易と言われます。
脱皮を重ね、成長していく姿は感動の一言。
あなたも幼虫カマキリを立派な成虫に育ててみませんか！？
