ASAPアニマルニュースです!
昆虫は地球上に何匹いるのでしょう。一説によると1000京匹になるそうです。
またその種類も凄まじく、確認されているだけで100万種。
全ての動物種の三分の二を占めます。
さらに熱帯雨林には、1000万種を超える未記載の昆虫が存在すると
推測されているそうです。
数が多すぎて、なんだか現実感がありません。
この繁栄っぷりはいかにしてもたらされたのでしょうか。彼らの進化に秘密がありそうです。
昆虫の始まりと進化史
最初の昆虫はいつ誕生したのでしょうか。
それは四億数千年前のシルル紀からデポン紀であったと言われております。
この時代に昆虫の祖先である甲殻類の一部が、海から陸に上がります。
これが独自の進化を遂げ、最初の昆虫となったのです。
四億数千年前のデポン紀?ちょっとイメージが湧きにくいですね。
三葉虫(でかいダンゴムシみたいなアニマル)が海底にいる様子を想像して下さい。そういう時代です。
四億年前の最初の昆虫は、現在のトビムシに似て翅(はね)を持っていなかったそうです。
因みに、トビムシはエビみたいな姿をしていて可愛いですよ。
そこから翅(はね)の獲得等を経て種類を増やしていき、
二億年程前に現在の目(おおまかな種類)がそろいました。
昆虫の繁栄
続くは新生代、恐竜が絶滅し哺乳類が台頭してくる時代です。
この新生代に昆虫はその数を爆発的に増やし、地上のあらゆる場所に進出します。
現在にも続くその繁栄を可能にした要因はなんだったのでしょうか。
一つは彼らの体、ボディにあります。
最初の昆虫から受け継いだキチン質の外骨格は、体から水分が奪われるのを防いでくれます。
また体をコンパクトにまとめられますので、わずかな空間でも活動ができます。
そして進化の過程で獲得した翅(はね)も重要です。飛翔能力を得たことにより、
より遠くまで餌を探しに行けるようになりました。
また捕食者から逃れやすくなりますし、環境の変化にも素早く対応できます。
また完全変態であることも繁栄につながっています。
※完全変態:チョウ、幼虫が成虫になるまでに、さなぎという特殊な段階を経るもの。
成虫と幼虫の活動する場所を分けることで、空間の有効利用を可能にしています。
また、幼虫と成虫の餌を分けることにより、限りある資源を有効に使っているのではとも言われています。
昆虫と植物の共進化
最後に最も重要なのが、昆虫と植物が共進化してきたことです。
昆虫が花粉を運び、植物は餌を与えるという関係が、
両者の爆発的増加をもたらしたのだとされています。
植物は生息地を素早く広げられ、昆虫は新しい土地でも餌に困りません。
昆虫が現在の生態系を作ったといっても過言ではないでしょう。
彼らは繁栄した、というより世界を作ったという方が正しいような気がします。
まとめ
以上のように昆虫は四億年前に生まれ、様々な進化をすることで、
1000京匹にまで繁栄したのです。
どうです?昆虫の見方が少し変わったのではないですか?
次回もASAPアニマルニュースをお楽しみに!