ライオンは何故百獣の王なのか？
ライオンは百獣の王と呼ばれており、洋服ブランドのイメージになったり、強いから格好良いイメージがありますね。
良く動物番組などで、ライオンと他の動物との争いの姿などが放送されていますが、必ずしもライオンが常勝無敗であるというイメージはありません。
実際のところは他の草食動物に戦いで敗れていたり、狩りに失敗している姿を目にする事も多いです。
・ライオンはネコ科の動物
その外見からも分かる様にネコ科の動物であり、ヒョウ属になるそうです。そう考えてみるとネコ科に属する動物にはトラ、ヒョウ、チーターなど強そうな動物が多いですね。
・ライオンのスペック
体長は個体差はあれど、オスは１７０〜２５０cm、メスは１４０〜１７０cmくらいだそうです。
体重はオスは２００kg、メスは１５０kg前後です。
あまり取り立てて大きくはありませんが、肉食獣の中では１、２を争う大きさです。
走る速度は５０km/h〜６０km/hであり、チーターなどと比較してみると若干遅いイメージとなります。
・捕食される草食動物のスペック
気になるのは捕食される草食動物のスペックです。
主にライオンに襲われる動物は先日紹介したシマウマなどの有蹄類（蹄のある動物）です。
シマウマは時速６０km/hほどで走りますから、ライオンとほぼ同等ですね。
冒頭で触れていた様に獲物のシマウマを逃がしてしまったり、キリンに蹴られたり、実際のところ結構敗戦も多いです。
加えると大型のアメリカバイソンなども狩りの対象になることもありますが、彼らが真っ向から戦うとライオンが負けるケースの方が多そうですね。（アメリカバイソンは体重６００kgほど）
肉食動物の中では大型でありますが、足の速さなどからも常勝の最強動物ではありません。
ではなぜ最強・百獣の王であるのでしょうか？
・やっぱり百獣の王ライオン
上述の狩りについては実はメスライオンが全て行っています。
オスが何をやっているのかと言うと、群れを守っています。ライオンの群れはプライドと呼ばれていますが、群れを守る競争が極めて過酷です。群れには一頭のオスに対してメスが沢山いますが、その優雅な群れを形成する上では激しい競争があるのです。
群れの長になったところで、若いライオンが決闘を申し込んできて、群れの長の立場を賭けて戦います。
戦いに敗れた場合群れを出て行かなくではならず、またその決闘で命を落とす事も多いです。
その群れを襲うのは同じライオン以外にも沢山います。
基本的に群れを守るために戦い続け、オスのライオンの寿命は平均１０年だそうです。
メスの寿命も１５年程度ですが、その短い寿命の中で５年もオスの方が短いという事は『プライド』を守る戦いが如何に厳しい生存競争であるかを物語っております。
・まとめ
１、ライオンのスペックは意外と低い
２、狩りを行うのはメス
３、厳しい生存競争を行うライオンはやっぱりプライド高い百獣の王だった。
今回も最後までお読みいただきまして有難うございます。
