クマノミ

クマノミファミリーは赤の他人!性別が変わる?予想外なクマノミの一生

某映画でおなじみ、水族館でも人気者のクマノミ。

イソギンチャクのお家で顔だけ出していたり、

大きなヒレをフリフリ泳ぐ姿は、なんとも可愛らしいですよね。

クマノミの水槽を覗く子どもが「クマノミの家族だ!赤ちゃん可愛いね~。」

なんて話しているのをよく耳にしますが、

残念ながら一つのイソギンチャクに入っているクマノミはみんな赤の他人(他魚?)なんです。

今回は、クマノミたちの可愛い顔に隠された、世知辛い一生についてご紹介します。

 

クマノミ家族の正体

 

クマノミは卵から生まれると、

生まれた家(イソギンチャク)から離れて、しばらく浮遊生活を送ります。

その後、大きくなって体に色がつく頃に近くのイソギンチャクに入ります。

つまり、あの一見家族に見えるクマノミたちは、

たまたま同じイソギンチャクにたどり着いた他人が一緒にいるだけなんですね。

1つのイソギンチャクには、一番体の大きいメスと、二番目に体の大きいオス、

そして、赤ちゃんと間違われがちな、未成熟のチビクマノミが数匹で暮らしています。

未成熟ということは、繁殖に参加できないということで、

子供を残せるのはNo.1(メス)とNo.2(オス)のペアだけなんです。

 

家族というよりライバルだった!?

 

赤ちゃんこと未成熟のチビクマノミが繁殖に参加するにはどうするか?

No.2の席が空くのを待つか、なんとか体を大きくしてNo.2になるしかありません。

しかし、No.2のオスもやすやすと譲るつもりはないので、

チビクマノミたちのエサを盗ったり、体をつついたりして成長させないようにします。

この行動は、チビクマノミ同士でもみられ、お互い足を引っ張りあっているんです。

何らかの理由でNo.2の座が空けば、チビクマノミの中でも、

体が大きく強いものがNo.2となり、オスとして繁殖に参加できるようになります。

 

性別が途中で変わる?

 

病気や捕食などでNo.1のメスが消失した場合、

No.2のオスがメスへと性別を変えてNo.1に収まります。

なぜ、性別を変えるようになったのかというと、

クマノミはイソギンチャクから離れると他の生き物に捕食されるリスクが高く、

出会いを求めて移動することはほとんどできません。

たまたま同じイソギンチャクに集まったものの中に、

オス・メスそろっていればよいですが、

全部オスだったりすると子孫が残せずに亡くなってしまいます。

そんな出会いの少なさをカバーするために、性別を変えるようになったという説が有力です。

 

まとめ

 

・一つのイソギンチャクのクマノミたちは、みんな赤の他人。

 

・一番大きなメス、二番目に大きなオス、

小型の未成熟魚で一緒に住んでおり、

オスや未成熟魚はライバル関係。

 

・オスからメスへ性別を変えることができる。

 

いかがでしたか?クマノミたちって意外とドライで縦社会な共同生活を送っているんですよ。

この話を知ったあなたは、今度からクマノミを見る目が変わるのではないでしょうか?

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