ハイエナするという動詞（厳密にはそんな日本語はありませんが）、私が高校生くらいの頃にはよく使われていました。
ええ、10年ちょっと前の話です。友達の中に人のお弁当のおかずを盗み取る奴がいて、そいつのあだ名はハイエナマンでした。その様に我々はハイエナという動物を横取りする意地の悪いやつ、そんな風に解釈してきました。
しかしながら実際のところハイエナという動物について調べていくと一概にそうでもないんじゃないか、実はずるくないんじゃないか、ということがわかりましたので、今回の記事のしたいと思います。
ハイエナは犬なの？猫なの？
ハイエナの別名はタテガミイヌであり、イヌの仲間なのかと思ってしまいますが、ネコ亜目に分類される動物ですので、全くイヌではありません。ネコ亜目にはライオンやトラなどの一般的に強いとされている肉食獣が含まれています。
イヌ亜目と呼ばれる分類もありますが、これら二つは非常に近しい分類であり、内耳の中の器官でその種別を分けているそうです。（長くなる上に筆者が理解できない為割愛します。）とりあえず、今回はハイエナはネコ亜目に含まれる動物であるという事だけ覚えておきましょう。
ハイエナは肉食？
ハイエナは現在4種類いるそうで、アードウルフと呼ばれる昆虫食の種類を除けば皆肉食獣に該当します。
（昆虫食のアードウルフは主にシロアリなどを食べるそうです）
種類は下記の通り
・アードウルフ
・ブチハイエナ
・カッショクハイエナ
・シマハイエナ
それではアードウルフ以外の3種類の中にハイエナがずる賢いイメージをつけた種類がいる、または3種類とも横取りマスターであるという事になりますね。
ハイエナはサバンナの掃除人
ハイエナのあだ名（あだ名がハイエナの人がいたり紛らわしいですが）はサバンナの掃除人だそうです。
これは上述の4種類のうちカッショクハイエナとシマハイエナがそれに該当する様です。これらの２種のハイエナは狩りをする事より腐肉を漁る事の方が多いそうで、そうした腐肉色動物の事を英語でスカベンジャーというそうです。
ワシや、ハゲタカ、ジャッカルなどもこれに該当しますが、意外にもライオンも腐肉を食べる動物である事が判明しており、ライオンも立派なスカベンジャーだと言えます。
ブチハイエナは立派なハンター
ここで私が取り上げたかったのはこのブチハイエナなのです。ハイエナといえばこのブチブチ模様で認識されていますが、このブチハイエナは70km/hに近い最高速度の俊足を持ちながら、無尽蔵のスタミナを持つ、謂わば動物界の長友だと言えます。ポジションを与えるなら確実にサイドバックですね。
このブチハイエナも実は腐肉色動物なのですが、食糧の半分以上はは自らハントしたものであり、立派なサバンナのハンターです。このブチハイエナの天敵はライオンであり、ライオンによって捉えた獲物を横取りされることもしばしばあるそうです。ブチハイエナからしたら、ライオンの方がハイエナマンなんですね。w
まとめ
１、ハイエナはライオンなどと同じネコ派（イヌ派、ネコ派どっちかといえば）
２、腐肉ばかりを貪るハイエナはカッショクハイエナ、シマハイエナ。アードウルフは昆虫を食べます。
３、ブチハイエナは運動能力が高く食糧の半分以上が自らが狩りをしたもの
今回も最後までお読みいただき有難うございました。
次回もお楽しみに
