ハエは何故あんなに捕まえられないのか?
皆さんハエははえーというダジャレを幼少期に一度は言ったことがあるんじゃないでしょうか?
大人になった今でもハエを捕まえるのは容易な事ではありませんよね。
今回はそんなハエが何故あんなに速いのか(そもそも本当に速いのか?)について考察していきたいと思います。
・ハエは早い(「速い」とは別です)
何の早さだよ!と言われてしまいそうなので、先に結論を出しますが、ハエは卵から成長するのが早いです。
どこにでも現れる(特に不衛生のところには)ハエ。何故色んなところに出没するのかと言いますと、ハエの成長速度が速く、取り分け成長の早いキイロショウジョウバエは一週間強で卵から成虫へと進化出来る為です。
人間が彼らを「湧いて出る」と揶揄する理由がよーくわかります。
ハエは成虫になるのも早いため、一生を終えるのも早いです。(約60日間の命)
では、何でハエは絶滅しないのか?
それは、成虫になったら直ぐにでも卵を産み始める為、非常に生のサイクルが早いことが要因となっています。
・ハエは速い?
本題となっている内容ですが、ハエの移動速度は本当に速いのでしょうか?
人間と100m走を行ったらどちらが速いのでしょうか?
実は大抵の人間の方が速い様です。ハエの移動速度は時速15km程度あるのに対して、マラソンのトップランナーが42.195kmを走った平均速度は時速20km程度である事からも、人間の方が最高速度が速い事がわかります。
実は優雅に飛んでいる様に見える蝶々の方が直線移動速度は速く、蝶々は時速25kmほどにもなるそうです。
・なぜ捕まえられない?
では、何故人間の速度より動きの遅い生物なのにあんなに捕まえる事が困難なのでしょうか?
それは、もちろんハエはサイズが小さく、小さいサイズにしてはとんでもない速度を実現する事が可能である事も理由となりますが、一番の理由は旋回速度が速い事だそうです。
ハエって、目の前にいたと思ったら、急に上にいたり、下にいたり、と縦横無尽に旋回を行っていますよね。
そんな急旋回を実現しているのは、彼らが一秒間に200〜500回もの羽ばたきを行っている為です。
耳元に来た時にかなりの音をブンブンさせて飛んでいます。
人間がハエを捕まえようと手を差し出す速度は一般に時速100kmは超えているでしょうが、動きにの変化に対しては遅いと言わざるをえないです。
・ハエを捕まえる方法
最後にそんなハエを捕まえる方法がインターネットに出ておりましたので、紹介いたします。
ハエは腐敗したものよってくる習性を利用して、前日の食卓に並んだ刺身の残りをペットボトルなどの容器に入れ、その容器の横面にハエが入ってこれる程度の小さな穴を開けて、放置しておくとハエが中に入ってくるそうです。
再度抜け出てしまうハエもいるようなのですが、ハエの入り口は太陽光の当たらない側に向けておくとより効率良く捕獲できるようです。
・まとめ
1、ハエは成長が早い
2、意外と動きは遅いが、変化をつけるのが速い
3、ハエを捕まえるにはペットボトルを使おう
以上です。今回もお読みいただきありがとうございました。