オウムやインコはなぜ人の発声を真似するのか?
オウムやインコは人間の声を真似出来る事は有名で、テレビ番組の中でも、様々な人間のモノマネをするオウム、インコの姿を見る事が出来ますよね。
唯一人間の言葉をそのまま喋られる彼らはとても可愛らしく、ペットの中でも人気があります。
・声帯が似てないと同じ発音は出来ない?
まず、前提として同じような発声をする事が出来るという事は、人間と同じような声帯をしていて、同じような発音をする事が可能でなければならない事です。これは、頭がいい動物であればどんな動物でも人間の声を真似する事が出来る訳ではない理由になります。
一般的に頭が良いとされている動物としては、人間の先祖であるチンパンジーが思い浮かぶと思います。しかしながら、人間の言葉を発するチンパンジーの例は発見されていません。
これは、チンパンジーの声帯が人間と同じ言葉を発するのに適していない事が原因です。
チンパンジーに手話を教えてかなりのコミュニケーション能力を持たせる事に成功した事例があったり、人間の言葉を聞いてある程度理解させる事には成功している様ですが、人間と同じ様にしゃべる事は出来ないのです。
テレビ番組などでかなり上手にしゃべるオウムの動画を見る機会がありますが、あれは、非常に人間の声帯に近い口腔環境が整っているからだと言えます。
・真似をする理由
では、なぜオウムやインコは他の動物の発声を真似するのか?
先日、私がとある動物園で見かけたオウムとインコは、人間の言葉を喋りませんでした。タイミングの問題もあるとは思いますが、しばらく観察してみても人間の言葉を発することはありませんでした。
これは当然真似をする対象としての人間に触れる機会(厳密には動物園なので、人間と接する機会は多くありますが)が少ないためです。
一般的な人に飼われているオウムやインコの方が人間の声真似を多くしていますね。
家庭で飼われているオウム・インコは話し相手が人間しか居ません。従って、話し相手になってくれる人間とコミュニケーションするために人間の話声を真似ているんだということが推測されます。
ともすれば、オウムとインコは寂しがりやで、声帯が人間に似ていて頭のいい動物だということになります。
・実はめちゃくちゃ頭が良いオウム
実際のところオウムなどがどれくらい頭が良いのかと言いますと、
犬より上!!!!!!!!!!!?らしいです。
意外な事実ですが、鳥類には頭の良い種類も多く、身近なところではカラスやハトなど、加えてフクロウなども極めて頭が良いようです。
オウムやインコはそんな鳥類の中でも最も頭の良い種類だと言われておりますので、もしかしたらちゃんとしたしつけをしたら、かなり心を通わせる事の出来る友達になれるかも知れませんね。
・まとめ
1、動物の発声に色々な種類があるのは声帯の形状が影響している
2、オウムやインコは人とのコミュニケーションを楽しんでいる
3、意外と頭の良い(良すぎる)オウム
今回もご閲覧頂きましてありがとうございました。