日本猿の顔が赤いのはなぜなのか?
なぜ日本猿の顔は赤いのでしょう?
実は顔が赤い猿は非常に少なく、その中でも取り分け赤い顔をしているのが日本猿です。
チンパンジーやゴリラなどは肌色であったり、黒かったりしていますね。
・日本猿は真っ赤っか?
日本猿の学名はMacaca fuscataという名前だそうですが、Macacaのところが名前にぴったりですね。
しかしながらこの学名と日本猿の顔が赤いことに因果関係はないようです。
日本猿は顔とお尻が真っ赤ですが、これは肌の色素が薄く、皮膚の中にある毛細血管が浮き彫りになっているためだそうです。
ちなみに余談ですがマンドリルの顔の青い部分は静脈が見えているからの様です。
・子猿は白い
呼称の通り人間の赤ちゃんは生まれたての頃はとっても赤いですが、反対に日本猿の子供は白っぽい色をしています。
チンパンジーなどの肌色に近い色ですね。人間と日本猿は成長過程で反対の肌色の変化をします。
・真っ赤であることの利点
ASAPアニマルニュースでは、基本的にどうしてという質問に対して何がしかの得する理由(生存競争に役立つなど)
を回答として用意しておりますので、日本猿の顔とお尻が赤いことにその様な利点があります。
実は日本猿は人間と同じくらい沢山の色を識別しています。
人間ほどの色を識別できる動物は少なく、同等くらい色の識別能力があるのはゴリラ、チンパンジー、そして日本猿のみなんだそうです。
赤は目立ち易いということから仲間を見分ける為に赤い色をしています。また、ボス猿は取り分け強烈な赤色をしている様で、顔がかなり赤くないとリーダーとしての気質に欠けるとも言われています。
繁殖期になるとオス猿はより赤色を鮮明にしてメスを惹きつけます。
色をしっかりと認識出来るからこそ色濃く自分を表現する。動物の中には進化の過程で鮮やかな色になったものが沢山いますが、日本猿の進化の場合はその中でも能動性が強いと言えます。
・まとめ
1、猿の中でも顔とお尻が赤いの日本猿とその仲間の種類だけ
2、日本猿と人間は成長過程において反対の色の変化を行う
3、色彩の認識能力の高さ故の赤
やっぱり赤はかっこいいですね。
ご閲覧ありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします。